平和輪(ワ)in(イン)あんず酵母プロジェクト

平和五輪を祝し、オリンピックイヤーのワインをあんず平和酵母で創りたい!ワイン酵母としてあんず平和酵母開発・特許取得・調理師の坂本乃里子氏が所属する、千曲市ワインぶどう研究会(北澤会長)が中心となり、マルベック2017のワインを作った。

「市販酵母のほうが簡便で安全性が高いのは間違いないが、地元産の酵母をつかうことのストーリー性をうちだせば、使う価値は十分にある。」と、株式会社ヴィラデストワイナリー代表取締役社長/栽培醸造責任者 小西氏が、千曲市ワインぶどう研究会の醸造を引き受けた。

https://field-design.jp/works/20180625/364/ 長野市 株式会社フィールドデザイン様HPより

マルベック2017 醸造までの道のり

小西氏より「シードルが上手くいけば、ワインに使用出来る、まず、シードルの試験醸造を!」
とのアドバイスをうけた。

その後、長野県工業技術総合センター食品技術部門食品バイオ部髙橋技師の指導のもとで、シードルの試験醸造を行い、出来上がったシードルを持って、千曲市ワインぶどう研究会副会長渡辺氏とヴィラデストに向かう。

マンズワイン小諸ワイナリーの川俣工場長(現在、岡山理科大学ワイン発酵科学センターに所属)も、小西氏とテイスティング。千曲市ワインぶどう研究会のマルベックへの利用が決まった。

長野県工業技術総合センター食品技術部門食品バイオ部 ワイン官能評価の様子

マルベック2017 愛好家・専門家より高評価 熟成一年目

2018 年、銀座 NAGANO の千曲ウィークの中で、千曲市ワインぶどう研究会による『あんずの里のワインバル』が開催され、千曲市産のぶどうを使ったワインを、一夜限りの特設ワインバーで味わって頂いた。

あんず平和酵母使用のワインやシードルの評価が高かった。坂本乃里子氏は、調理師としてあんずのおつまみプレートを担当、ワインとのマリア―ジュとして提供したドライあんずバルサミコ煮が好評だった。

◆マルベック2017 参加者の声

「スタートのワインとしては特筆的とも言えそう。今後に期待します。」
「見た目より飲みやすかった。あんずプレート、チーズとの相性が良くてびっくりでした。」

「銀座NAGANOで期間限定でも良いので取り扱ってほしい。今年の秋も飲んでみたい。」
「濃くておいしかったです。」
「香りが良かったです。」

マルベック2017 愛好家・専門家より高評価 熟成二年目

2019年、株式会社長野ホテル犀北館にて、ワイン好きな方が集まる祝賀会が開催された。

二年寝かせておいたマルベック2017は、一昨年のお披露目会の時よりも、ずっと美味しくなっており、ソムリエ・海外で頻繁にワイナリー巡りをされている方等、ワインに詳しい方々が声をそろえて絶賛していた。

株式会社長野ホテル犀北館代表取締役社長近山氏より「このワインだったら、取引させてほしい」との申し出があり、取り扱っている酒屋さんに問い合わせるも、完売しているとの事で、残念ながら渡すことは出来なかった。

マルベック2017 愛好家・専門家より高評価 熟成三年目

2020年、千曲市ワインぶどう研究会のワインテイスティング講座が、有限会社宮城商店の木の花
屋さんにて開催された。

斉藤富士子氏(銀座NAGANO / JSA ソムリエ)から、マルベック2017はポテンシャルの高いワイ
ンとの評価を頂いた。

あんず平和酵母「杏乃花姫」家族の夢乗せて 

あんず平和酵母の誕生から、ずっと応援してくれていた奥飛騨に住む坂本氏の父母。 「日本酒をこよなく愛す奥飛騨の父に、あんず平和酵母の日本酒を飲ませてあげたい。」 そんな家族の夢をのせて、長野県工業技術総合センター食品技術部門食品バイオ部吉川部長、豊 田研究員、長野銘醸株式会社内田社長、若林杜氏の力添えにより、日本酒開発が始まった。 

2020年4月、長野銘醸株式会社から、あんず平和酵母で醸した日本酒「杏乃花姫」を発売。 杏乃花姫の命名は、10年前に千曲市商工会議所の杏都プロジェクトで開発した『杏乃花姫石鹸』 にちなんだ。 

ラベルとチラシは、千曲市で育ち、現在ポーランドのワルシャワに在住する、坂本氏長男の作 品。坂本氏の父の影響で始めた墨絵で、ふるさと千曲市の杏、花、伝説の姫を描いた。 現在、闘病中の坂本氏の父は、あんず平和酵母の日本酒『杏乃花姫』誕生をとても喜んでいる。 

長野銘醸株式会社様ホームページより 

「杏乃花姫」は、千曲市のキャラクター「あん姫」に特別に献上するお酒をイメージして醸造、誕 生しました。熱処理を行わない生酒です。最大の特徴は、千曲市産の「あんず平和酵母」で醸した 日本酒であるということです。千曲市で採れる「平和」品種の杏から分離培養した酵母を使って醸 しました。この「あんず平和酵母」は、千曲市で「信州・夢乃里工房」を主宰する坂本乃里子さん が、長野県工業技術センターの協力を得て分離培養に成功したものです。あん姫はもちろん、世の 

女性の皆さま、すなわち“お姫さま”にご愛飲いただけるよう、アルコール度を抑えて甘く仕上げ ました。ふだん日本酒をお飲みにならなかったり、苦手だという“お姫さま”各位にこそ、姨捨正 宗から心を込めて献上いたします